はじめての点滴に緊張
「見るとやるでは大違い」 具合が悪くなり、母に連れられて病院に行きました。とにかく食欲がない。お茶を飲むのも辛い。
吐いてしまいます。そう訴えたら、点滴をしてもらえることに。それは有りがたいのですが、点滴なんてやったことないんです。
弟が入院生活をしていて、点滴をしている姿は何度も見てきました。点滴がどんなものかは知っています。
でも、点滴されている人を見るのと、自分で点滴されるのは違います。いっそ断ろうかと思いました。でも、このままでは栄養失調で倒れてしまうかも知れない。このまま家に帰っても、また辛いのが続くだけ。
「熱で痛みがわからない」 これも経験のひとつと受けることに。腕に針が刺さっていきます。思ったより深く刺すんですよね。
自分の体に針が刺さっていくさまは、何回経験しても奇妙な気持ちになります。指に針先が触れただけでもビクッとなるのに。
想像していたより痛くありませんでした。というより、高熱で頭がぼんやりしていたんです。 ベッドに寝かされて、しばらく待っていました。
薬が入ってくるのがわかるんですよ。腕がひんやりしてくる。火照った体が冷やされていきます。点滴がはじまって、数分後。
回復してくるのがわかります。こんなに早く効くとは思わなかったのでビックリしました。
「人形のように固まって」 動いちゃいけないと思って、じっとしていたのですが、別に動いても大丈夫みたいですね。
あとから調べたのですが、針が刺さっているのではなく、管が刺さっているそうです。それもそれで怖い気がするのですが。
しばらく点滴はしていません。それが一番です。
でも、たまにしてみたくなるんです。もちろん食べられるなら、ちゃんと食事をして栄養補給するのがベストですよね。あくまでも点滴は、食べられないときの応急措置ですから。